みなさん、楽器を安くで購入する方法をご存知ですか?
西洋楽器は海外のメーカーが多いですが、実は現地へ行って楽器を買う方が飛行機代を引いても安い場合があります。
今回は私が実際にスペインで買った楽器をドイツで免税手続きして日本へ持って帰った方法をご紹介します!
海外で免税対象になる人・ならない人
まず、海外で免税で買い物をできるか否かは、その国に住んでいるかどうかが関係しています。
例えば、私は約3年間ドイツに住んでいたのでドイツないしヨーロッパのシェンゲンビザ協定国で楽器を買っても免税手続きができません。
なぜかというと、パスポートは日本人でもドイツに住んでいる住民なので「税を払う対象」となっているからです。
観光や短期滞在の場合は免税の対象になります。
ですが、例外もあります!
留学や就労などで長期滞在していたとしても、「完全帰国の3かヶ月以内」であれば、免税で買い物ができるんです!
私はその方法でドイツから完全帰国する際に楽器を免税購入しました。
免税の手続きは空港で日本へ飛ぶ前に免税カウンターにて行いますが、楽器屋さんでインボイスや免税書類を作ってもらう必要があります。
また、逆に海外に長期(たしか2年以上)で住んでいる人は、日本で免税対象者となるので、日本の楽器屋さんでは免税で購入できます。
楽器購入の手順
そもそも楽器との出会いというのはご縁です。
お得に購入したいけど自分に合う楽器がなければ購入できませんよね。
まずは、楽器メーカーや楽器屋さんに連絡してなるべくたくさんの本数を揃えてもらって試奏しましょう。
もし理想の一本に出会えたなら、免税で購入したい旨を伝えて楽器屋さんに購入手続きおよび書類作成してもらいましょう。
その際パスポートが必要になりますのでお忘れなく。
免税手続きに必要なもの
免税手続きの際に必要なものは以下の5つ。
- 免税対象物
- パスポート
- 免税手続き書類(グローバルブルー/プラネット等)
- ビザ・滞在許可証(持っている人のみ)
- 完全帰国を証明するもの(現地在住者のみ)
1. 免税対象物
免税手続きをする場合は、購入した免税対象物である楽器を未使用の状態で提示しなければいけません。
楽器を預け入れ手荷物(受託手荷物)に入れる人はいないと思いますが(笑)、預け入れ手荷物に入れるものを免税手続きすることも可能です。
その場合は出国カウンターにある免税カウンターで荷物を預ける前に行います。
手荷物として持って入る場合は、手荷物検査を通った後に行います。
2. パスポート
楽器屋さんで作成してもらった免税書類にはパスポートの情報も記載されているので本人確認と、現地に住んでいないかなどを確認するために提示します。
3. 免税手続き書類(グローバルブルー/プラネット等)
これが楽器購入時に作成してもらう免税手続きに必要な書類です。
ここに購入美や金額、購入地、自身のパスポート情報などすべて記載されていますので、絶対に忘れたり預け入れ荷物に入れてしまわないよう気をつけましょう!
これがないと免税はできません。
ヨーロッパだとグローバルブルー社かプラネット社のどちらかの免税会社の書類を発行してもらうことになります。
私の購入した楽器やさんではグローバルブルーの会社を利用していたので、もしかしたらプラネット社の書類とは少し違うかもしれませんが、基本的な手続き方法と流れは変わりません。
4. ビザ・滞在許可証
これは現地在住者のみ必要になります。
例えば、ドイツに2年間住んでいて帰る3ヶ月以内に購入した楽器を免税手続きしようと思ったら、どのぐらいの期間ドイツに滞在していたのか、そして本当に完全帰国するのか、ということを証明しなければいけません。
そのために次に書く完全帰国を証明するものとともに必要になります。
日本に住んでいて海外で楽器を買う場合はもちろん必要ありません。
5. 完全帰国を証明するもの
本来、現地在住者は免税で購入できないので、その国を出国して完全帰国するという証明が必要になります。
私が提示したのは、市役所で住所の除籍をした証明書。
そこに手続きした日と理由(日本へ帰るということ)が書かれているので、それを見せたら、完全帰国するという証明ができます。
これがなければ認定されるのが難しくなるので、忘れずに持っていきましょう!
免税手続きの手順
- 免税書類に必要事項とサインを記入する
- 最終出国地の空港の税関で免税書類にスタンプを押してもらう
- 帰国後、日本の空港内にある払い戻しポストに書類を投函
1. 免税書類に必要事項とサインを記入する
楽器屋さんで作成してもらった免税書類に必要事項を記入します。
グローバルブルー社の書類だと、
- 税金の払い戻しを希望するクレジットカードの番号もしくは銀行口座の番号
- 電話番号
- サインを記入
以上の3項目を記入します。
すると後日指定したクレジットカードもしくは銀行口座に税金が戻ってきます。
2. 最終出国地の空港の税関で免税書類にスタンプを押してもらう
免税手続きは、自分が最後に出発する(シェンゲンビザ協定国の)国の空港で行います。
もしドイツで購入したけど一度乗り換えでフランスのへ行き、日本へ飛ぶ場合はフランスの空港の免税カウンターで手続きすることになります。
私は英語やフランス語よりドイツ語の方が安心だったので、アジア乗り換えの飛行機で帰りました。
免税カウンターでは免税書類にスタンプをもらいます。
税関のスタンプがない書類を日本へ持って帰っても免税手続きができないので、絶対にもらい忘れないように気をつけましょう!
3. 帰国後、日本の空港内にある払い戻しポストに書類を投函
日本の空港内に設置してあるJALのABCカウンターへ行き、免税書類をすべて指定の封筒へ入れて「海外付加価値税払い戻しポスト」へ入れます。
後日郵送で送ることも可能です。
これですべての手続きは終了!
あとは返金を待つのみです。
時間には余裕を持って空港へ
免税手続き自体にかなり時間がかかるわけではありませんが、時間帯によっては免税手続きカウンターに長蛇の列ができていることがあります。
なので、免税を確実にできるようにするためにも、できるだけ時間に余裕をもって、早めに空港へ着くようにしましょう。
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