みなさんは音感がある方ですか?
音感について人間は3つの種類に分けられます。
- 絶対音感がある人
- 相対音感がある人
- 音感がない人
です。
音楽家にとって絶対に必要な音感。
今回はそんな音感に関する疑問に答えていこうと思います!
絶対音感と相対音感って何?
絶対音感とは、音を聞いてその音の音名(ドレミ)がわかることを言います。例えばミの音を聞いてそれがミだとわかる、といった能力です。
また和音(複数の音)を同時に鳴らしても聞き取ることができます。
それとは逆に、相対音感というのは大人になってからでも身につけることができる感覚で、
基準になる音(例えばド)を与えられた後にソを鳴らしたら、ドとソの音程の差からその音がソであるとわかる能力です。
相対音感を持っている人は、基準音があればその音からどのくらいの高さ離れているかで音を判断できます。
どうやったら絶対音感がつくのか?
この能力は幼少期から音楽に触れていないと通常もてない感覚です。
一般的に6歳までに音楽に密に触れていないと身につかないと言われています。
かくいう私も5歳の時にピアノをはじめ、さらに2歳の時から2つ上の姉が通っていたヤマハ教室について行っていたので、物心ついた時から絶対音感はありました。
5歳の時に一緒にグループレッスンを始めた1歳年上だった二人は絶対音感がなく、音を当てるクイズの時いつも答えられていなかったのを覚えています。
なので遅くとも6歳までには初めていなければ難しいように思います。
ちなみに幼い頃からヤマハの音楽教室に通っていた人はみんな絶対音感があったので、私はちゃんとは通っていませんでしたが、やはりヤマハのリトミック教育はすごいと思います。
相対音感をつけるには?
絶対音感は大人になってから身につけるのは不可能ですが、相対音感は大人でも訓練すれば身につけることができるようになります。
初めに与えられた基準の音からどのくらい離れているかで音名を判断します。
これはソルフェージュの訓練を繰り返していくうちに養われます。
音楽家に絶対音感は必要か?
私はラッキーなことに絶対音感を持っているのですが、音大生の中には絶対音感を持っていない人も結構います。
プロの音楽家の中にも相対音感の人はたくさんいますので、学生の頃はソルフェージュで苦労したりするかもしれませんが、相対音感さえ養えれば絶対音感がなくても困りません。
逆に私も相対音感の方が良かったなと思う時があるので、メリットとデメリットを挙げてみようと思います。
絶対音感
メリット
- 聴音や視唱などのソルフェージュに優位
- 暗譜しやすい
デメリット
- 音名が先に頭に入ってきて歌詞を覚えづらい
- 音のズレが気になる
相対音感
メリット
- 違和感なく移動ドで演奏できる
- 鍛えれば誰でも身につけられる
デメリット
- 基準音がないと音がわからない
- ソルフェージュが難しい(特に複雑な和音や無調整のメロディーを聞き取るのが難しい)
- 訓練しなければ身につけられない
わたしは日頃C管であるオーボエを吹いているので、持ち替え楽器であるイングリッシュ・ホルンを吹いた時にかなり違和感があります。
イングリッシュ・ホルンはF管なので、ドの指なのに実際ファが鳴るのです。
絶対音感がなければ違和感を感じないのでしょうが、私にはドレミファソラシドがファソラシドレミファに聞こえるので、楽譜と運指ど耳が混乱して間違えることがあります。笑
これも慣れたら問題ないのですが、やはり違和感です。
相対音感を持っている人はその点、移動ドでも違和感なく演奏できるので、とても羨ましいですね。
最後に
受験に際して相対音感をつけようと思っているなら、ひたすら訓練あるのみです。
聴音の課題をたくさんこなしたり、ピアノでメロディーをなぞりながら歌うことで身についていきますので、ぜひ頑張ってくださいね!
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