ドイツ鉄道(Deutsch Bahn)の電車予約・チケット購入方法【写真つき解説!】

ドイツ内の電車はほぼすべてドイツ鉄道(Deutsch Bahn)が担っています。

ドイツでは日本のようにJRや阪急などと鉄道会社がいくつかある訳ではなく、ドイツ全土に鉄道網を持っているのはドイツ鉄道のみ。

なので旅行へ行く際は必ずドイツ鉄道を使うことになります。

ローカルのトラムやバスなどは各都市が運営しているので別です。

今回はそんなドイツ鉄道のチケット予約方法、乗車の仕方などをシェアしていきたいと思います!

電車の予約方法

ドイツ鉄道の乗車券の購入方法は3通りあります。

  1. サイトから購入する
  2. アプリを使って購入する
  3. ドイツの券売機or窓口で購入する

1. Deutsch Bahnのサイトから購入する

https://www.bahn.de/p/view/index.shtml

ドイツ鉄道はドイツ語でDeutsch Bahn(ドイチュ・バーン)。

このDeutsch Bahnのサイトに行けば日本からでも乗車券を予約できます。

ちなみにサイトの設定を英語に変更もできます。

言語設定は上のヘッダー部分のDeutschをクリックすれば、英語・フランス語・イタリア語など7ヶ国語から選択できます。

  • von =〜から
  • nach =〜まで

まずはvonと書いて枠に出発地を、nachには目的地を記入します。都市名でも駅名でも可。

そしてその下に乗車の日時を記入。

⚠️欧米では日・月・年の順で記載されます。

そして旅行者の人数を選択し、大人/14歳以下のいずれかを選択。

BahnCardを持っている人はその種類を選択し、

suchen を押して検索。

そうすると、いくつか電車の候補が出てきます。

左から、

  • 乗車区間
  • 出発時刻、到着時刻
  • 所用時間
  • 乗り換え数
  • 電車の種類
  • 乗車率
  • 料金

以上の情報が表示されるので、目的にあったものを選択して、

Zur Angebotsauswahlと書かれた赤いボタンをクリック。

そうすると4種類の値段と条件が出てくるので、用途に合わせて選択します。

  • Super Sparpreis …変更不可、市内交通料金は含まれない
  • Sparpreis …日にち変更は前日まで無料、市内交通も無料で乗れる
  • Flexpreis …同日内であれば電車の変更可、市内交通も無料で乗れる
  • Super Sparpreis 1.Kl …Super Sparpreisの一等車版

選択し、weiterをクリック。

そしたらBahnCardを買うかどうか聞かれますが、ここでは買わない(Keine BahnCard kaufen)を選択して進みます。

ここで、ログインをするか、登録をするか、登録せずに購入するかを選択します。

何度も予約する場合は登録してログインしておけば、何度も同じ個人情報を入力せずに済むので便利ですが、ここでは一番下の、Ohne Anmeldung buchen(登録せずに予約する)を選択し、進みます。

チケットをデジタルで発行するか、郵送してもらうかを選択する欄と、一番下には座席指定するかどうか選択する欄が出てきます。

Digitales Ticket(デジタルチケット)を選択すると、

アプリで乗車券を管理するか、メールアドレスに乗車券をPDFを受け取るか選択できます。

⚠︎メールで受け取る場合は、忘れずに印刷して持っていきましょう。

郵送(Ticket per Post)は日本へ届くのに時間がかかるし送料も5.90€かかるのでおすすめしません。

座席の指定は4€かかりますが、絶対に座りたい場合や混みそうな時期は指定しておいた方が良いかもしれません。

weiter を押すと、このページに移ります。

もしSuper Sparpreisを選択している場合、市内交通のチケットも追加するかどうか聞かれます。

2.50€で追加できるので、出発地や到着地のバスやトラムを利用する予定があればここで追加していたらわざわざチケットを別で買わずに使えるしお得です。

SparpreisやFlexpreisにはもともと含まれているので選択する必要はありません。

その下は保険のお誘いなので、チェックせずに進みます。

やっとお客様情報を入力するフォームが出てきました。

赤い * が付いていることろは必須記入事項です。


  • Anrede(敬称)男性の場合:Herr 、女性の場合:Frau
  • Titel(肩書き)→選択しなくても良いです。
  • Vorname 名前
  • Nachname 苗字
  • E-Mail メールアドレス
  • Straße, Hausnummer 住所(通りの名前と番地)
  • PLZ 郵便番号
  • Ort 市
  • Land 国
  • Staat/Provinz 国家/州
  • Adresszusatz(その他住所の追加事項)
  • Telefon privat プライベート用の電話番号

すべて記入したら下の支払いフォームへ。

支払い方法はいくつかありますが、日本からだとクレジットカードかPaypalが使いやすいと思います。

クレジットカードを選択するとカード情報を入力するフォームが出てくるので、入力してweiter

Paypalはその後にPaypalのサイトへ飛びます。

すると最終確認の画面(Prüfen&Buchen)が出てくるので、予約内容を確認して予約と支払いを完了させます。

予約が無事完了すれば、メールが来るのでそちらで確認できます。

2. アプリを使って購入する

このDB Navigatorというドイツ鉄道のアプリをインストールすれば、いつでもどこにいても素早く電車を予約することができます。

そして乗車券を印刷する必要がなく、バーコードを見せるだけでいいので旅行の際にもとても便利です。

このアプリでは乗車券やBahnCardの管理をしたり、乗り換え検索や電車の遅延情報チェックもできます。

このMein Ticketというところをタッチすると、自分の購入した乗車券を表示できます。

BahnCardをタッチ→Meine BahnCardsをタッチすると、自分のBahnCardが表示されます。

念のため、電車に乗る前にきちんと表示されるか確認しておきましょう。

3. ドイツの券売機or窓口で購入する

これはドイツへ行ってから現地で直接乗車券を購入する方法です。

日本と同じように各駅に券売機が置いてあります。小さな駅だと窓口がなかったり、早朝や深夜など窓口がしまっている時間でも券売機では購入することが可能です。

アプリやサイトで買う時と券売機で買う時では値段が少し違う時があります。

もうすでに予定が決まっているのであれば、事前にサイトやアプリを使って予約しておいた方が運賃はだいぶん安くなります。

当日より一ヶ月ほど前に予約しておくと約半額で買えます。

お得なカード、BahnCardとは?

乗車券を購入する時に出てくる「BahnCard」(バーンカード)は、持っていると乗車券を常に割引で買えるカードです。

このBahnCardには

  • BahnCard 25
  • BahnCard 50
  • BahnCard 100

の三種類があり、それぞれ割引額が25%、50%、100%と変わってきます。

カード自体の料金はそれぞれが異なり、

  • BahnCard 25… 62€(二等車)/ 125€(一等車)
  • BahnCard 50… 255€(二等車)/ 515€(一等車)
  • BahnCard 100… 3952€(二等車)/ 6685€(一等車)

BahnCard 100を持っている人は見たことありませんが、乗車券が100%割引になるので、年間でも50万円ほどします。

出張の多いサラリーマンなどが持っているんでしょうね。

BahnCardは一年間使えますが、旅行者には3ヶ月間使えるBahnCard Probeというお試し用カードをおすすめします。

そしてBahnCard Probeの値段は

  • BahnCard Probe 25 … 19.90€(二等車)/ 39.90€(一等車)
  • BahnCard Probe 50 … 79.90€(二等車)/159.90€(一等車)

これ以外にも6歳〜18歳向けのJugend BahnCard 25や、6歳〜26歳までのMy BahnCard 25/50など、若者限定のお得なカードもあります。

旅行者にはBahnCard 25をおすすめします。

二等者でも19.90€ 払うだけで毎回25%オフになるのだから、買っておいた方が断然お得です。

またトラムやバスなどのローカル交通機関も、BahnCardを持っていれば料金が少し割引されます。

現地住みの人でよく遠出をする人はBahnCard 50を、そこまで頻繁に出かけないという人はBahnCard 25を持っておくと便利です。

BahnCardの購入はサイト、アプリ、窓口で可能ですが、プラスチックのカードが自宅へ届くまで日数がかかるので、アプリで買うことをおすすめします。

アプリで買うと、アプリ内でBahncardを表示することができるので、検札員がチェックしにた時もそれを見せれば良いので、カードの現物がなくても大丈夫です。

窓口やサイトで買った場合でも、カードが届くまでに使える予備の紙が発行されるので、それを使えば現物がなくても大丈夫です。

乗車時の注意

ドイツには改札口がありません。

なので誰でも構内に入れるし電車に乗ってしまうことだって出来かねないので、車内では検札員が乗車券をチェックしにきます。

ここで乗車券を持っていないと罰金を払うことになるので、失くさないよう気をつけましょう。

この際、BahnCardの割引を使って購入している場合はBahnCardの提示も求められるので、乗車券と一緒に用意しておきましょう。

席を指定していない場合、座席番号書いてあるプレートにreserviert(予約席)や Frankfurt-Stuttgart などと区間が記載されている座席は、予約されているので座れません。

何も書いていない座席を見つけて座るようにしましょう。

いくつかの車両にスーツケースなどの大型荷物を置くためのスペースがあるので、邪魔にならないよう収納しましょう。

防犯面が不安な人はその近くの席に座るか、座席上の網棚に置いておきましょう。

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