ドイツの音大に入学せずに通う方法。Gasthörerとは?Kontaktstudiumとは?

一言に「留学」といっても様々な形がありますよね。

語学学校に通う留学、交換留学、現地大学に正規学生として入学するなどなど。

今回は上記のどれにも当てはまらない、「聴講生」という身分やその他の方法でドイツへ留学する方法についてシェアします。

聴講生になる

なかなか聞かないと思いますが、聴講生とはドイツ語でGasthörerといいます。

私は入試を受ける前の半年間、ドイツの音楽大学へ聴講生として通っていました。

聴講生とは名の通り、授業に実際参加するわけではなく聴講するだけの身分です。私は同時に語学学校にも通っていたし、次の入試を受ける予定だったのでこれでビザもおりました。

自分が聴講したい授業の先生が許可すれば聴講生として毎回授業を聴講することができます。

私の場合、オーボエのレッスンのみ聴講していたのですが、先生のご厚意により特別にレッスンをしてもらったりクラスの中に入れてもらい、試演会にも出させてもらっていました。

聴講生として長期間滞在することは難しいと思いますが、入試を受ける前に現地で準備したい人にはおすすめできる制度です。

レッスンや授業で使うドイツ語の予習にもなるし、先生とのコンタクトも取れるので、語学学校に通いながら聴講生として授業に行くといこの期間があってとても良かったと思っています。

手続きは簡単でした。

私の場合、先生が自ら私に聴講生になるように勧めてくれ、先生が学校側に私の名前を聴講生リストに入れるよう申し込みしてくれました。

あとは学校が始まるときに、事務所へ行って、パスポートのコピーと証明写真と聴講費用の払い込み証を提出して聴講生証を作ってもらうだけ。

ちなみに聴講生が払わなければいけない費用は、事務手数料の178ユーロのみでした。

とてもお得な制度だとつくづく思います…!

ただ聴講生は正規学生ではないので学生証はもらえませんし、学校内で練習することは許可されていません。

それに比べて、学生証ももらえて練習もできて正規学生と同じように通える、でも入試を受けなくても良い方法があります!

それがKontaktstudiumです。

Kontaktstudiumとは?

Kontaktstudiumという制度は、いわばプライベートレッスン生のようなものです。

レッスンや試演会、コンサートなどにも参加できるし扱いは正規学生と変わらず学生証ももらえます。

学位がもらえないのと、授業料を1ゼメスターにつき2500ユーロ支払わなければいけません。

先生とコンタクトさえとれればKontaktstudiumで授業を受けることができ、学生ビザが確実におります。

ただ一つ注意すべきことは、一度その大学へKontaktstudiumとして登録してしまうと、正規入学は一切できなくなるということ。

その学校へ後々入学したいと思っている場合は使えない制度です。

私の大学では、大学院2年間終えてまだあと1、2ゼメスター勉強したいという人が延長するためにKontakutstudiumの制度を使っていました。

本当はMaster(大学院)はMasteradvanceという制度で最大2ゼメスター分延長して学校に残ることができますが、先生が許可しない限り伸ばすことは難しいのです。

というのも、ドイツの大学はPlatz(プラッツ)と言われる各先生が持てる生徒の数が決まっていて、その学期に卒業する人数分新しい生徒をとることができます。

ですがGasthörerやKontaktstudiumはこの人数にカウントされないので、比較的簡単に受け入れてもらえるみたいです。

Kontaktstudiumの制度がない大学もあるので、興味のある方は是非自分の行きたい大学のHPを調べてみてくださいね!

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