海外の音大に留学する5つのメリット

こんにちは。

約一ヶ月ぶりの久々の投稿になってしまいましたが、

今回は私が思う、海外の音楽大学に留学してよかったこと、留学のメリットについてシェアしたいと思います。

留学するかどうか迷っているという人に少しでも参考になればと思います。

1. 本場の音楽を学べる

一番のメリットというか留学の目的でもありますが、ヨーロッパに留学するとなれば、

クラシック音楽発祥の地で本場の音楽を学べるということです。

日本で学ぶものが本物ではないということではなく、日本でも音楽を学ぶことはもちろん可能です。

実際、留学経験のないプロの音楽家もたくさん存在しますしね。

でも実際に本場の雰囲気、空気、言葉を肌で感じることでより理解が深まるし、日本には渡ってきていない情報もたくさん溢れています。

声楽の人は特に発音の観点からも現地の言葉を学ぶことは最も大事なことですし、

本当にその国の音楽を理解しようと思うなら、一度本場に行ってみるべきだと思います。

ドイツ語でしか存在しない文献を読んだり、現地の先生から知識を得たり、

日本では得られないものが得られるというのが、留学の最も大きいメリットだと思います。

2. チャンスが増える

音楽家が行き着く先はどこにあるのでしょう?

管弦打楽器奏者ならオーケストラ奏者になること、声楽家ならオペラ劇場の歌手になる、ピアニストならソリストないしはコレペティートル専属伴奏者)など就職の選択は様々ありますよね。

日本では残念ながらそんなにたくさんのオーケストラや合唱団はないし、伴奏者としての正規の仕事もほとんどありません。

ヨーロッパには日本と比べられないくらいの数のオーケストラが存在するし、その分オーディションの数も多いです。

留学すれば現地でもそいうったオーディションを受けることもできるし、日本以外でも人脈が広がり、コンクールやオーディションの情報も密に入るようになるので、確実に自分の可能性を広げることができます。

ちなみにヨーロッパでのオーディションは招待が必要です。

ヨーロッパで勉強していない人は日本のプロオケ奏者でない限りは、招待をもらうのは不可能に近いです。(フランスを除く)

そしてヨーロッパで勉強している学生であったとしても、アカデミーやプラクティクムで研修をした経験が重要視されます。

そのアカデミーやプラクティカントは大体のオーケストラで27歳までしか受験資格をもらえません、

若い頃からの留学はその後の就職という未来のチャンスを増やすことにもつながります。

3. 視野が広がる/価値観が変わる

これは音大留学でなくても言えることですが、留学することでいろんな国の人々と関わることになり、色んな価値観を持った人間と接することになります。

日本にいれば日本の常識というものを基準にして生きている人がたくさんいますが、

海外に行けば全く違う考えの人が沢山いて、その皆が受け入れられています。

日本人では聴いたことのないような演奏をする人がいたり、全く違った解釈を持った人がいたり。

異なる考えを持っている人や全く違うバックグラウンドの人と関わることによって、日本を俯瞰してみることもできるし、確実に視野が広がります

色んな経験をすることは音楽家にとってすべてになります。

音楽家としてだけでなく人間として成長できるということも、留学の利点の一つですね。

4. メンタルが強くなる

元々たくましいよ、という方には関係ないかもですが。笑

私が留学前と後で客観的に変わったと言われることは、留学以前よりしっかりした、たくましくなった、何があっても動じなくなったということです。

20年以上日本にしか住んだことがない人間が単身で海外に行けば、何かしらの問題に直面したり、自力で解決しなければいけない状況に陥った時、はじめはどうしたら良いか戸惑うと思います。

その際にしっかりと自分の意見を言ったり、対処できるようにしていかないと海外で生きていくのは難しいです。

理不尽なことを言われたり不当な要求をされた時、何かトラブルが発生したりした時に外国語でしっかり自分の意思を伝えたり、

何か問題が起きた時に対処できるようになると、多少のことでは動じなくなります。

それらの経験は自信にもつながるので、自己肯定感が上がります。

音楽家に必要ないと思われるかもしれませんが、私は本来音楽とは自分を表現するものだと思っているので、

自分をきちんと表現する意思表示できるというのは確実に自己表現力につながると思います。

5. 外国語ができるようになる

どこに留学するにしても現地の言葉ないし英語を使って生活することになります。

そうすれば日常的に使う言語を使えるようになります。

ドイツ語ができるようになればドイツ語でしか出版されていない文献も読めるし、フランス語ができるようになればフランス音楽についての文献も読めるようになる。

さらに声楽専攻の人だと常にネイティブの発音を聞けるから正しい発音が身につく、歌詞の意味を根本から理解できるようになる。

世界の著名な演奏家のレッスンを受けたりお話したりできるようになる。

何か一つでも外国語が話せるようになれば、得られる情報の数は一段と増えます

日本語には翻訳されていない文献は本当にたくさんあるので、それが読めるようになるというだけでもとても有益なことです。

最後に

日本には留学反対派の先生が未だにいるようですが、留学するか否かは個人の自由ですし、本来自分自身が決めることです。

学生に自分の意見を押し付ける先生も先生だけれど、自分が留学したい意思があるなら押し切ってでも行くべきです。

自分の意思に従って生きていない人の演奏などそもそも興味がわきませんよね。

もし少しでも興味を持っているなら短期でも、交換留学でも旅行でも、形は何であれ一度行ってみることをおすすめします。

様々な留学の方法については以前の記事で書いていますので、よければこちらも参考にしてみてくださいね!

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