最近、コロナ渦でも留学を始める人がまた増えてきましたね。
留学の準備はとても大変で、荷物以外にも様々な手続きが必要となるので、必要なものは余裕をもって揃えておくのがベストです。
今回は、実際にドイツへ4年間留学していた私が、ドイツ留学に必要な持ち物、逆に必要でない物までまとめていきたいと思います。
これから渡独する人は、参考にしてみてくださいね。
持ち込める荷物の大きさ
留学となると、かなりの量の荷物を運ぶことになりますが、各航空会社によって荷物の大きさと重さ、個数の規定が異なります。
事前に搭乗予定の航空会社のホームページで確認し、最終重さや大きさがオーバーしていないか測っておきましょう。
参考までに、ANAやJALなどのヨーロッパへの便は大概、エコノミークラスでは23kgの荷物を2個まで無料で預けられますが、タイランド航空などは30kgの荷物が1つまでと決まっています。
また、追加料金を払っても預入荷物の個数を増やせないところもあるので、それも踏まえて航空会社を選ぶとよいかもしれません。
スーツケース は、軽くて丈夫な物を選びましょう。
TSAロックのついている物がおすすめです。
必要書類
これらは持っていかないと入国できないものなので、忘れないようにチェックしておきましょう。
パスポートは期限が切れていないか、また残日数がわずかでないかを確認しましょう。そして、紛失した場合を考えて、コピーをとって別の荷物に入れておくのが安心です。
ワーキングホリデーなど、日本の大使館ですでにビザ(滞在許可証)を発行してもらっている人は、忘れずに持っていきましょう。
- パスポート
- コロナワクチン接種証明
- 滞在許可証(ある人のみ)
必需品
- スマートフォン(SIMフリー)
- 現金(ユーロ、円)
- クレジットカード/デビットカード
- 辞書
- マスク
スマートフォン
この時代スマーホフォンは皆持っていると思いますが、SIMロックのかかった端末は海外のSIMカードを入れて使用することができません。
必ずSIMフリーの物か、ロックを解除した物を持っていきましょう。
現地でも安くでAndroidの端末を購入することもできますし、デュアルSIM対応の端末であれば、日本で使っているSIMと現地で購入したSIM両方を入れて使えるので便利です。
ドイツでのSIMカード購入についてはこちらで詳しく解説しています↓
現金
キャッシュレスな時代になってはきましたが、ドイツでは現金しか使えないところやカードしか使えないところなど、様々な状況に出くわします。
最低限の現金は日本で換金して持っていくと安全です。
また、現地へ行ってすぐに銀行口座を作れる訳ではなく、日本から送金するにしても時間とお金がかかるので、デビットカード を持っていない場合などは特に多めに持っていくことをおすすめします。
また、日本円もいくらか持っておきましょうね。
クレジットカード/デビットカード
クレジットカードは持っていて損はないです。現地で使えるのはもちろんのこと、トランジットで別の国を経由する場合など、経由地の国の通過を持っていなくてもクレジットカードがあれば換金せずに支払いができます。
旅費を安く抑えるために、ドバイ経由やタイ経由などユーロ圏以外の国での乗り換え時間が長ければ、空港内で飲み食いしたり免税店で買い物したくなりますよね。
また留学中に他国へ旅行に行く際にも使えます。
デビットカードは、留学する人万人に作成をおすすめしたいカードです。
日本ではあまり使っている人は多くありませんが、デビットカードは、使用したら紐付けしている銀行口座から即時引き落とされるので、使いすぎを防ぐのに良いとされています。
ですがそれだけでなく、海外のATMで現地通過を引き出せるのです。
日本円からユーロへ換金する一番お得な方法は、日本の金券ショップで換金する方法です。空港での換金はレートも高く、手数料も結構取られます。
デビットカードはカード会社によっても異なりますが、手数料も比較的安く、レートもぼったくられません。
そしてドイツであればVISAやMaster Cardのデビットカード であればほとんどのATMで使用できるので、大金を現金で持ち歩きたくない場合などにもおすすめですし、日本から仕送りをもらう場合などにも便利なのです。
親御さんから毎月いくらかを仕送りしてもらう場合、キャッシュカードもしくは通帳を預けておいて、それで毎月入金してもらえば、本人はデビットカード を使ってドイツからユーロで引き出すことができます。
詳しくはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください↓
辞書
辞書は留学には必須ですね。
今は紙辞書や電子辞、スマートフォンアプリなど様々な媒体があります。
私のおすすめは電子辞書です。
紙辞書は安いものの調べるのに時間がかかり、荷物の重量も食うのであまりおすすめしません。
アプリはとても便利ではありますが、「授業中にスマホを使っている」=「遊んでいる」と思う先生も少なくないので、できれば電子辞書の方が良いと思います。
発音の確認などもできますし、安ければ5000円以内でも買えるので、買って損のないものですね。
マスク
このご時世マスクは必需品です。
時期によりますが、ドイツでは公共交通機関を利用する際マスクの着用が必須になったりと、厳しくなっています。
感染症対策にももちろん、飛行機の中での乾燥対策にもマスクは余裕を持ってたくさん持っていきましょう。
基本の持ち物
- 衣類
- 電源変換プラグ
- 筆記用具
- 化粧品
- 歯ブラシ
- 常備薬
- サングラス
- 時計
- 圧縮袋
- 洗濯ネット
- スリッパ
- 地球の歩き方
- お箸
- 日本の食品
衣類
ドイツの夏は暑く、冬は寒いです。
ドイツは日本に比べて湿気が少ないので過ごしやすいですが、基本的にクーラーがない国なので、夏は涼しい綿素材の服がおすすめ。
冬は逆にとても寒いので、腰まで覆えるコート、手袋、帽子、耳当てなどを持っていきましょう。
また、足下もあたたかいブーツなどを用意しておかないと凍えます。
スニーカーやサンダルなどは現地でも購入できるので、たくさん持っていく必要はありませんが、どうしても荷物が多くなる場合は、季節外の物は船便を使って安く送るなど、工夫しましょう。
電源変換プラグ
ドイツと日本ではコンセントの種類が違います。
ドイツはCタイプなので、Cタイプへの変換プラグを持っていきましょう。
スマホの充電器や、ドライヤー、パソコンなど日本で使っている製品を持っていく場合には変圧が必要かどうかもチェックして、変換プラグを複数個持っていくようにしましょう。
ちなみに100円ショップでも売っていますが、スイスやイギリスなど近隣国でもC型ではない国もあるので、全世界対応型をひとつ持っていると旅行時にも使えるのでとっても便利です。
筆記用具
筆記用具なんてどこでも買えるだろ、と思うかもしれませんが、ドイツの消しゴムだけは全然消えません。
そもそもドイツの学校ではテストでも板書するにも基本ボールペンを使うので、シャーペンや鉛筆はあまり使いません。
そして日本で買っていった方が断然安いので、持っていける筆記用具は持っていきましょう。
化粧品
化粧品は日本とヨーロッパでは大分違います。
肌の色や質が違うので当たり前かもしれませんが、ただでさえ水が硬水なので肌が荒れやすくなります。
せめて化粧水やベースメイクなどは日本の使い慣れた、自分の肌にあったものを持っていきましょう。
特にファンデーションなどは白人に合うような色味ばっかりで、ブランド品などを買わない限り合う物がなかったりします。
アルティモイストトライアルキット(約2週間分)歯ブラシ
ドイツの歯ブラシはヘッドが大きく、日本人の口には合いません。
ドイツで虫歯治療をすると、治療にもよりますが日本より高くつくことが多いので、自分に合った歯ブラシを持っていくことをおすすめします。
歯磨き粉は現地でも十分間に合いますが、歯ブラシと歯間ブラシはやはり日本の物が使いやすいです。
常備薬
もしもの時に薬は少なからず持っていると安心です。
バファリンやロキソニンと同じような薬はもちろんドイツにも売っていますが、飲み慣れたものを持っていきましょう。
処方薬などがある場合は、必ず忘れずに持っていきましょう。
留学へ行くという事情を話せば、数ヶ月分まとめて出してくれるクリニックもありますので、事前に準備しておきましょう。
サングラス
ヨーロッパは日光の刺激が強く、日焼けしやすいと言われています。
日差しが強いので目の色素の薄いヨーロッパ人たちは必ずサングラスをかけていますが、日本人は目の色素が濃い人が多いので、紫外線を吸収しやすいので疲れやすくなります。
サングラスはヨーロッパの夏には必須ですので、日本ででも空港ででも買って持っていきましょう。
時計
腕時計は持っていっておきましょう。
もし現地で語学試験などを受けることがあるならば、試験に持ち込む用に腕時計が必要になります。
持っている物をわざわざ買うのはもったいないですし、日本で使っているものがあれば荷物に入れておきましょう。
圧縮袋
衣類圧縮袋は荷物の嵩を減らすのに便利ですね。
特に冬服など嵩張る物が多ければスーツケース がすぐ埋まってしまいますし、帰国する際にも何かと便利ですので持っていきましょう。
ドイツでもたまに売っているのを見かけるものの高いので、日本でまとめて買って持っていくことをおすすめします。
ちなみに、掃除機やポンプで吸うタイプは掃除機が無いと使えないので旅行時不便ですので、手で空気抜きがでいるタイプの方をおすすめします。
洗濯ネット
洗濯ネットも圧縮袋と同じく、日本で買った方が安いです。
またドイツの洗濯機は日本とは違い、お湯で洗濯します。
洗濯機を回すにはお湯の温度とコースを選択する必要がありますが、30度以上のコースがほとんどなので、汚れは落ちやすいのですが衣類が傷みやすいです。
そして稼働時間はスピードコースでも1時間ほどと長いので、傷みやすいのです。
ですので必ずすべてネットに入れて洗濯することをおすすめします。
スリッパ
スリッパは飛行機の中でも使えますが、ドイツへ入国してからも必要になります。
というのも、ドイツには土足文化がないので、日本と同じように玄関で靴を脱ぎます。
室内では基本的にスリッパで過ごすので、スリッパないしサンダルは一足持っていきましょう。
地球の歩き方
少し重たいですが、一冊持っていると安心・便利です。
ドイツの地図、各都市の説明やドイツ内でのルールなど網羅されているので、パッと調べるにも良いし、ドイツ国内を旅行したいと思っているなら持っていきましょう。
他にもドイツのガイドブックはたくさん出版されていますが、こちらが一番偏りなく信頼できるシリーズなので、私はどこの国へいくにも地球の歩き方を買って持っていっています。
お箸
お箸は数本持って行っておくと良いです。
ドイツにもお箸は売っていなくもないですが、韓国や中国のものみたいに先が太いものが多いく日本人には少々使いにくいです。
安いものでも良いので、2本ぐらい持っていくと壊れた時や、来客があった時にも使えるので便利です。
日本の食品
日本の食品はドイツにすべてが売っているわけではなく、売っていても3倍ほどの値がします。
よく食べる物や絶対に食べたいものは日本で買って持って行くのが無難です。
肉などが入っている精製食品は持ち込めなかったり、ドイツへの持ち込みには規程があるので、下調べしてから荷物に入れる必要があります。
レトルトの味噌汁や味付け海苔、顆粒出しは料理に使えますし、おせんべいなどはドイツでは中々売っていないので買っておくと良いかもしれません。
醤油など重たい調味料は現地にも売っているので、荷物に余裕がなけば無理にもって行く必要はありません。
実際に持って行って良かった物
- パソコン
- プリンター
- カメラ
- ドレス/スーツ/フォーマルウェア
パソコン
大学で論文を書くのにも使いましたが、ドイツで自室にTVもなかったし、そもそもドイツのTV番組をそこまで見ないので、大きい画面でYoutubeやNetflixを見るのにも持っていって良かったです。
また、DVDプレイヤーとしても使えたので、ドイツ語版のジブリ作品を見て語学勉強にも使えていました。
プリンター
音大生なら特に便利だと思うのが、プリンターです。
ドイツにはコンビニがないので気軽に印刷できる場所が限られています。
コピーショップへ行くか、大学へ行くしかないのですが、日曜祝日はコピーショップは閉まっていて、学校のプリンターも有料だったので、すぐに印刷したい時や楽譜をコピーするのにプリンターがあるととても便利でした。
プリンター自体はドイツでも購入できるので、荷物に余裕がなければ現地調達でも良いかと思います。
カメラ
せっかくドイツへ来たのだからと、ヨーロッパの街並みを写真に収めたくなります。
一眼レフやミラーレス一眼など持っていくと荷物になるので、スマホで十分という人には必要ないかもしれませんが、持っているとやはり良いショットが撮れますし思い出残そうとたくさん写真を撮るので持っていって良かったです。
ドレス/スーツ/フォーマルウェア
またまた音大生ならではかもしれませんが、ドレスは日本の物でないとサイズが合うものがほとんどありませんでした。
演奏会や卒業試験で着用することがあるので、音大へ留学予定の女性は必ず持っていきましょう。
男性は本番着、スーツは必須です。
音大留学でなくても、ドイツでコンサートへ行ったり格式高いレストランへ行く場合ドレスコードがあるので、フォーマルな服は一着あると使えます。
実際に必要の無かった物
実際に私が持っていったけれど使わなかった物、持っていかなくても良かったと思う物をご紹介しておきます。
- スケジュール帳
- シャンプー&リンス
- あったかインター
- 本
- お米
スケジュール帳
スケジュール帳は日本の方が種類も多く使いやすい物・デザインの良いものが多いのですが、日本のスケジュール帳はドイツでは使えません。
というのも、ドイツと日本では祝日が違います。そもそもドイツでは各州で祝日が違うので、自分の住む街のスケジュール帳を買わないととても不便です。
ただし自分で日付を書き込むタイプのスケジュール帳であれば、自身でオーガナイズできるので持っていくのはアリですね。
シャンプー&リンス
日本の水は軟水ですが、ヨーロッパは硬水なので、日本のシャンプーは落ちきらないと言われています。
なのでシャンプー&リンスは現地のものを使った方が良いです。
ドイツには日本でもお馴染みのパンテーンやダヴも売っているので、現地のスーパーや薬局で購入しましょう。
あったかインナー
ドイツの冬はとても寒いのですが、ドイツではほとんどの施設や住宅でZentral Heizungという暖房器具が使用されていて、廊下やトイレも常にあったかいのです。
冬が終わるまで電源を切ることがないので、建物の中に入れば暖かいため、半袖にコートを羽織って学校や会社へ行く人も多いです。
なのでヒートテック等のあったかインナー着ていると室内では暑すぎるのです。
コートを暖かいものにして、中は脱ぎ着できるようなものがドイツでは便利ですね。
もちろんクリスマスマーケットに行くなど、長時間外にいるようなことがあれば重宝します。
本
読書好きな人は日本の本をいくつか持っていきたいと思いますが、本はとても重量を食うので持って買えるときに困ります。
今は電子書籍などもたくさん出ているので、そちらを活用する方が後々楽チンです。
私も小説を何冊か持っていっていましたが、買えるときには現地で使った教科書などもたくさん持って帰らなければいけなかったので、現地の日本人にあげてしまいました。
お米
日本のおいしいお米が食べたいと思い、お米をスーツケース に入れて運んでいる時期がありましたが、正直持っていくのが大変です。
その割にすぐ食べ切ってしまい、現地のお米にグレードダウンせざるを得なくなるので持っていかなくても良かったなと思います。
どうしても日本米が食べたければ、現地のアジアンショップなどでも購入できますしね。
まとめ
以上、私が個人的にまとめた「ドイツ留学に必要な持ち物」リストをシェアしました。
他にも留学の目的別に各々必要なものがありと思いますので、参考程度に読んでいただければ幸いです。
音大生向けの持ち物リスト以下の記事を参考にしてみてくださいね↓
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