エコ先進国、ドイツの環境保護への6つの取り組み

みなさん、日本は日本は先進国の中でもエコに疎い国だということはご存知ですか?

UNEP(国連環境計画)が2018年に発表した調査データによると日本の「容器包装プラスチックごみの1人当たりの発生量」は世界ワースト2位です。

世界でも日本は過剰包装で有名な国ですが、ここ数年でやっとレジ袋が有料になったりプラスチックを紙に変えたりしだしましたが、それも食品スーパーのみ。

コンビニへ行けば「温かいものと冷たいもので袋分けますか?」と聞かれるし、パン屋では何重にも包まれるし。

大抵なくても困らない場合が多いけど、聞かれたらもらってしまうという心理。

ですが、ヨーロッパでもとくに環境保護の意識が高いドイツ・スイス・デンマークなどでは絶対に必要でない物はもらわないし、できるものはリサイクルする、という国民一人一人のエコ意識がとても強いんです。

今回は、世界で初めて自然環境保護のための法律を定めた国、ドイツのエコ事情をシェアしたいと思います。

1. 缶・ビン・ペットボトルはお金になる

ドイツではPfand(プファンド)制度というのがあります。

スーパーやド学校、ラッグストアなどに設置してある資源を回収する機械に、缶・ビン・ペットボトルを入れると1つにつき0.25€(約30円)返ってくるというもの。

もともと買う時の支払い代金にプファンド料が上乗せされているので、返さなければ損をするのでみんな返しに行きます。

なのでドイツではゴミ箱にペットボトルが捨てられていることはまずありません。

もし誰かが道端やゴミ箱に捨てていたとしても、ホームレスたちが毎日集めて回っているので、ゴミとして燃やされることはほぼありません。

2. プラスチック袋を使わない

ドイツにはコンビニが無い代わりにパン屋さんがたくさんありますが、どこのパン屋さんでも紙の袋を使用しています。

日本のようにパン一個一個を薄いビニール袋に入れてさらに手提げ袋に入れる、なんてことはしません。

エコバックやかごを持参しているので手提げは必要ないし、そもそもお店自体に手提げ袋は用意されていないところがほとんど。

ケーキに関しても、紙皿に乗せたのち紙袋へ入れるだけの簡単包装。

サンドウィッチやデニッシュなどの油が染みてきそうなパンは、染みないように紙ナプキンに包んで入れてくれます。

プラスチックバックの使用を禁止している国があるぐらい、プラスチックを燃やすことは環境に良くないんですよね。

3. エコバックは常備

エコバックないしマイかごは必ずみんな持っています。

日本のスーパーでは買い物袋は1枚5〜10円程度ですが、ドイツでは一番小さな袋で0.50€約60円)のものからしかありません。

そしてスーパーだけでなく、服屋や雑貨屋、家具屋、本屋、電気屋、すべてのお店で袋は有料なので、みんなエコバックは常に持ち歩いています。

4. 地産地消

ドイツのスーパーに行くと、“aus der Region”と書かれた商品が置いてあります。

aus der Region とは「その地域から」という意味で、地産物を置いているコーナーがあります。

地産地消については誰しも社会の授業で昔習ったと思いますが、

その地域で取れた野菜やお肉などをその地域で消費すると、輸送費もかからず、他の地域へ輸送しないで済むので排気ガスも減り、

地域の経済がうるおいなお環境に優しいというサイクル。

ドイツではお肉などはほとんどその地域のものが売られています。

だからドイツへ行ったからといってドイツ全国の特産物をどこでも買える、ということはありません。

物産展なども無いので、買えるとしたら空港ぐらいでしょうか。

フランケンワインを飲みたければフランケン地方へ、バーデンワインが飲みたければバーデン地方へ行かなければ手に入れることができません。

5. ヴィーガン

ヴィーガンはドイツ語でVegan(ヴェガン)。

ヴィーガンとはこれは動物製品を全く食べない主義の人をさします。

ベジタリアンと似ていますが、ヴィーガンは卵や牛乳などの乳製品もNGで、野菜や豆類など植物性のものしか口にしません。

なぜヴィーガンが環境に優しいのかというと、

肉や牛乳などの動物製品のための畜産業や酪農によって大量の温室効果ガスを放出されています。

たくさんの家畜のために森林伐採をして土地や水、餌などの資源を使うことで、環境破壊に大きく影響しているからです。

動物保護や健康のため以外でも、環境のためにヴィーガンになる人もヨーロッパでは増えてきています。

肉や魚を食べなくても豆類などから植物性タンパク質は摂取できるので、最近ますます増えてきています。

ヨーロッパではヴィーガンレストランがたくさんあるので、外食でも困りません。

6. セカンドハンドの利用

日本でも最近、メルカリやヤフオクなどでセカンドハンド品を売り買いする文化が普及してきましたよね。

ドイツでは結構前からebayなどを使ったセカンドハンドの売り買いが取り入れられていました。

ドイツ人は節約家という国民性でも知られていますが、家具や家電、自転車など何か買う時にはまずは必ず中古品を探します。

私が引っ越しをした時にも家具のすべてが売れました。

何でもゴミに出して新しいものを買うのではなく、「再利用する」という概念が先にくるのがさすがですね。

最後に

日本ではまだまだ環境に対する意識が低いですが、こういった政策を参考にしてもっと改善されてほしいですね。

知っていてやらないは罪。

コンビニのレジ袋は断る、ということから始めていければと思います。

コメントを残す