ドイツ語での手紙・メールの書き方【ビジネスドイツ語】

ドイツ語で手紙やメールを書く時にはお決まりのフレーズ、定型文があります。

目上の人や仕事上の連絡、はたまた親しい相手に送る時など、用途によって使う言葉やあいさつも使い分ける必要があります。

今回はそんなドイツ語での書き方についてシェアしていきます!

書き始めと書き終わりのあいさつ

日本でも季節の挨拶を書くように、ドイツ語で手紙やメールを書くときはまず初めに宛名と挨拶、最後に敬具と自分の名前を書きます。

これは必ずです。

短い返信をする時も然り、これがない文面はかなり失礼にあたるので必ず毎回書きましょう。

この挨拶文にはいくつかレパートリーがあり、相手の立場や私用・公用などによって使い分けます。

公式な文書のあいさつ

  • 書き始め:Sehr geehrte/r (親愛なる〜)
  • 結び:Mit freundlichen Grüßen(親しみの挨拶をこめて)

ß(エスツェット)はssと同じ意味なのでどちらで記載しても良い。


Sehr geehrte/r Frau/Herr 〇〇(相手の名前),

〈本文〉

Mit freundlichen Grüßen

〇〇(自分の名前)


  • 相手が女性の場合は、Sehr geehrte Frau 〇〇,
  • 男性の場合は、Sehr geehrter Herr 〇〇,

Frauは女性、Herrは男性と意味で、既婚・未婚関係なくすべての女性に使用できます。

英語のMs.とMr.にあたります。

相手が教授の場合は、Prof.(プロフェッサー)、医者の場合はDr.(ドクター)と記載しても良いです。

⚠︎学校の申し込みや具体的な宛名がわからない場合や、不特定多数への連絡の場合は、

Sehr geehrte Damen und Herren,

と記載します。

直訳すると「親愛なる紳士淑女の皆さま」という意味になります。

⚠️宛名のSehr geehrter Frau〇〇,やLieber 〇〇,の最後のカンマを忘れないようにしましょう。

Mit freundlichen GrüßenやLiebe Grüßeなど最後のあいさつにはカンマはつきません。

親しい間柄でのあいさつ

友達など親しい相手への挨拶は公式文書とは違う、「大好きな〜へ」という意味の Liebe/r を使います。

  • 相手が女性の場合はLiebe、男性の場合はLieber
  • そして終わりの挨拶にはLiebe Grüßeと書きます。

Liebe/r 〇〇(相手の名前),

〈本文〉

Liebe Grüße

〇〇(自分の名前)


Liebe Grüßeは友達間やSNSでは「LG」「LGr」などと省略して書くこともよくあります。

挨拶のバラエティはこれ以外にもあります。

  • Viele Grüße たくさんの挨拶を
  • Herzliche Grüße 心からの挨拶を

ビジネス文書ではSieを、親しい相手にはduを使おう

ドイツ語では二人称を使い分けることで敬語にあたる表現ができます。

ドイツ語の二人称は「Sie」(あなた)と「du」(君)の二つあります。

どちらを使うかで動詞の形も変わります。

Sieを使えばより丁寧な表現になるので、ビジネスや目上の人、初対面の人には必ずSieを使います。

友達など親しい相手にはduを使います。

公式な書類では現在完了形ではなく過去形を使う

ドイツ語で会話するとき、過去の話をするときは現在完了形を使いますが、本やニュース、文章では過去形を使います。

通常の取引メールなどでは会話の時のように現在完了形を使っても良いですが、公式な文書では過去形を使います。

例)私はあなたに書類を送りました。

現在完了形:Ich habe Ihnen die Unterlagen geschickt.

過去形:Ich schickte Ihnen die Unterlagen.

「よろしくお願いします」はドイツ語で何という?

日本語ではよく連絡の最後に「どうぞよろしくお願いいたします」と書いて締めますが、ドイツ語や英語には的確な直訳でその表現ができる言葉はありませんgが、

文末に、Vielen Dank.と記入するだけでも同じようなニュアンスになります。

また、Danke im Voraus. 「あらかじめありがとう」という言葉で「よろしくお願いします」と同じようなニュアンスを表現することもできます。

何かお願いごとをする場合は最後にDanke im Voraus. と記載すると良いでしょう。

まとめ

ドイツ語で手紙・メールを書く時のポイントは、

  1. はじめの挨拶と終わりの挨拶は必須
  2. 敬語を使いたければ2人称はSieを使う
  3. 現在完了ではなく過去形を使う
  4. 「よろしく」は「ありがとう」で代用できる

ちなみに最近はWhatsAppやMessengerなどのSNSツールを介して連絡を取る場合もありますが、SNSの場合は少しくだけた文面でもOK。

ですが、初めのあいさつと終わりのあいさつは必ず記載するようにしましょう!

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