語学の勉強を始めるのに「遅い」ということはありません。
大人になってから外国語を習得することは十分に可能です。
かくいう私もドイツ語を取得したのは大学を卒業してから。
英語にいたっては26歳を超えてから喋れるようになりました。
もちろん子どもの頃から英語に触れていた方が上達しやすいのは確かですが、大人になってからでも方法を選べば子どもより早く習得することは可能です。
今回は私も実践していたその方法をお教えしたいと思います。
大人と子どもの英語学習の違い
母国語というのは本来成長していく過程で自然に喋れるようになるものです。
子どもが母国語でない言語を学ぼうと思ったら、一から文法を勉強してインプットして…というより、
母国語を学んだのと同じように耳で聞いてまねしてを繰り返すという方法を取ることになります。
なので幼少期に外国へ渡った人はネイティブのように喋れるようになりますよね。
ですが大人の場合、そうはいきません。
なぜなら頭の中に日本語脳しかないため、英語で考えて英語で発言、ドイツ語で考えてドイツ語で発言、ということが瞬時にできません。
そして大人はある程度の知識がすでにあるので、文法の構造を理解してから実践するという方法が有効的なのです。
母国語を2つ持っているバイリンガルの人であれば話は別ですが。
では、ここからは実際に大人が語学を習得するまでのステップです。
1. 文法を固める
前述の通り、まずは言語の構造を理解する必要があります。
理解してインプットする。
これが第一ステップです。
まずは中学英語の文法だけで十分なので、昔習ったことをもう一度自分の頭で整理し直しながら覚えましょう。
文法は土台になります。はじめに正しくきっちり覚えていると、後々むずかしい文法を習う時に苦労しなくなります。
特にドイツ語は文法が難しいので、きっちりしっかり整理して覚えましょう!
2. 語彙を覚える
これは文法を覚えるのと同時進行で行います。
まずは難しい単語ではなく日常でよく使う動詞や身近にある物の名詞などから覚えていきましょう。
そしてまずは1000語を目指しましょう。
私は毎朝その日に覚える単語を20〜30個メモに書き、それをまず見て覚え、一日中頭の中で繰り返します。
意味や単語を思い出せなくなったらメモを出して確認します。
これを私はバイトをしながらずっと頭の中で確認する作業をしていました。(笑)
バイキング屋さんでバイトしていたので、掃除をしたりお皿を拭いたりしている間に頭の中で何度も単語を思い出して、つぶやいて…を繰り返し、トイレや休憩の時にメモを出して確認していました。
歩きながら、何か作業をしながら暗記するのはとても効率的なので、歩いている時に覚えるのもおすすめです!
ちなみにロザンの宇治原さんも暗記をする時は家の中で歩きながらつぶやきながら覚えていたそうです。
3. 独り言を言う
ステップ1と2がある程度できた時点ですでに自分の言いたい事を簡単に言えるぐらいの知識は頭に入っているはずです。
語学はアウトプットすることで完全に頭に入り、自分の使えるものになります。
実際に口に出して言おうと思った単語がらパッと出てこなかったり、この表現どうやって言えばいいのかな?など、疑問が出てきます。
そのたび調べてつぶやいて、を繰り返します。
この、インプット→アウトプット→フィードバック
を何ターンも繰り返すことが大切です。
繰り返していくうちに頭に入っていって、実際に身につきます。
身近に英語で喋れる人がいなくても、英会話レッスンに通っていなくても、これは一人でできるしかなり効果的です。
私は帰り道に毎日20分ほど歩きながらその日あった出来事をつぶやいていました。
これは本当におすすめのアウトプット法です。
4. 日記を書く
独り言と似ていますが、もしまだパッと口に出せるほどではないという人は、日記を書くのもおすすめです。
辞書で調べながら書くこともできますし、その日の出来事を簡単に何行か書きましょう。
短くても良いので、書けたらそれを口に出して読みます。
何度か音読することで自分が実際使ったことになり、頭に入りやすくなります。
人間というのは、自分が一度使って伝わった言葉は必ず覚えられます。
すでにある教科書などの例文を覚えるより、
実際に自分が言いたいと思ったことを文章にして覚える方が、より頭に入りやすく身につきやすいです。
これらのアウトプットを1日少しで良いので毎日習慣化してやっていると、
自分の感情を英語で表すことができる=言いたいことが言えるようになります。
5. 復習、フィードバックをする
ステップ1、2で覚えたことを実際にステップ3、4で実践してみた結果、わからなかった事や間違えたこと、言えなかった表現などを調べて覚え直します。
間違えた部分を正して覚え直すことで、この4ステップの意味が増します。
この復習・フィードバックの過程は次のレベルへ成長するためにとても大事ですので、アウトプットした後は必ず毎回振り返りをするようにしましょう。
レベルごとにインプット→アウトプットする
大事なことは、まずは中学英語の範囲だけをインプットして、それを使えるようにアウトプット(練習)します。
一気に文法だけを詰め込んで、全部覚えられたらアウトプットしようとすると余計に時間がかかるし、頭には入っても身につきはしません。
必ずこの暗記と練習を交互にやるようにしましょう。
簡単なことが言えるようになっただけでモチベーションも上がり、さらに難しい表現を言えるようになりたい!と思うようになります。
日本の語学教育はひたすらインプットするというものばかりですよね。
実際に英文を読むことはできても英会話をすることがないし発音しても伝わらないしリスニングもできない。
インプット(読む・聞く)、アウトプット(書く・喋る)
これらをバランス良く行うことで実際に使える英語を身につけることができるのです。
最後に
「留学すれば喋れるようになる」というのは、
無理にでも喋らざるを得ない状況で無理にでも喋るから です。
自分の伝えなければいけないことを伝えてみる→伝わらない→調べる→もう一度伝えてみる→伝わる
を繰り返すことで成功体験を集めていくことができ、自信に繋がります。
でもこれは留学をしなくてもある程度日本でもできます。
独り言で自分の言いたい事が言えるようになれば、他人と会話した時にも意見が言えるようになります。
ぜひこれらのステップで語学を習得したら、実際にネイティブとの会話で練習を繰り返すことでどんどんで成長していけます!
最近は留学しなくても自宅でオンラインレッスンが受けられます。
私も留学前にオンライン会話で練習していたので、留学はできないけど身につけたいという方は、ぜひオンラインサービスもおすすめします。
オンラインレッスンの「レアジョブ英会話」使えるものはすべて使って、効率よく楽しんで学んでいきましょう!
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。