日本語は何でも長い言葉を省略する文化がありますが、欧米の外国語では頭文字のアルファベットをとって通称とすることがあります。
ドイツ語でもよく文章中に出てくる短縮語がたくさんあります。
今回はそんな教科書に載っていないけど実生活でよく出てくる短縮語の意味について解説していきたいと思います!
接続詞
d.h.
das heißt =つまり
od.
oder =〜か/もしくは
b.z.w.
beziehungsweise =むしろ
sog.
sogenannte =いわゆる
abzgl.
abzüglich =〜を差し引いて
熟語
z. B.
最も頻繁に使われるのが z.B
これは zum Beispiel(ツム バイシュピール)の略で、「例えば」という意味です。
文章中に例えを書く時などによく使われています。
u.s.w.
und so weiter(ウント ゾー バイター)=〜など
英語のetc.(エトセトラ)にあたります。
z.Z.
zur Zeit(ツア ツァイト)=今のところ/ 現在は
m.M.n.
meiner Meinung nach(マイナー マイヌング ナッハ)=私の意見では
名詞・固有名詞
WG
Wohngemeinschaft(ヴォーン ゲマインシャフト)
ドイツのシェアハウスのこと。
EG
Erdgeschoss (エアトゲショス)=1階(地上階)
※ドイツの1階は日本の2階にあたります。日本でいう1階がこのEG(地上階)
GmbH
Gesellschaft mit beschränkter Haftung =株式会社
株式会社の社名を書く時は、必ず「GmbH〇〇(社名)」と記載されています。
日本でも(株)と略して書きますよね。
DB
Deutsche Bahn(ドイチュ バーン)=ドイツ鉄道
ドイツの国鉄の略称。
Hbf.
Hauptbahnhof(ハウプトバーンホフ)=中央駅
駅の看板にはこの略称のHbf.と表記されています。
例)Berlin Hbf(ベルリン中央駅)、Köln Hbf(ケルン中央駅)
ZDF
Zweites Deutsches Fernsehen =ドイツ公共放送局
Prof.
Professor(プロフェッサー)=教授
手紙の宛名や履歴書など正式書類にもこの短縮形で記載されます。
Dr.
Doctor(ドクトア)=ドクター
前置詞
前置詞は頭文字と.(カンマ)で書き表されます。
- a.=an
- m.=mit
- b.=bei
- n.=nach
- ü.=über
数字・単位
Tsd.
Tausend(タウゼント)=1000
El
Esslöffel(エスレッフェル)=テーブルスプーン
レシピ上では「大さじ」を表す。
Tl
Teelöffel(テーレッフェル)=ティースプーン
レシピ上では「小さじ」を表す。
短縮語のみを使った文が存在する?!
ドイツ語で短縮語のみを使って文をつくることは可能です。
たとえば以下の文章。
Abk., z.B. “sog.” od. “d.h.”, bzw. “z.Z.” usw…
一見何かの暗号やプログラミングに言えなくもないですが、これはちゃんと意味の通る文章なんですね。
この文をすべて短縮せずに書くと、
=Abkürzungen zum Beispiel “sogenannt” oder “das heißt”, beziehungsweise “zur Zeit” und so weiter..
=短縮語、例えば「いわゆる」、あるいは「つまり」「今のところ」などなど…
となります。
まとめ
ドイツ語では公式な書類などでも短縮語が使われるので、外国人からしたらいちいち調べなくてはいけないのでやっかいな短縮語。
ドイツ語のLesen(読解)の試験問題でもよく出てくるので簡単なものだけでも覚えておくと便利ですね。
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