海外で生活する上で一番慣れないと感じるが、「食」です。
もちろん洋食好きには問題ないと思われるかもしれませんが、その洋食でさえも日本で食べるものとは違っていたりします。
そもそも日本で食べていたものを海外で忠実に再現するのは難しいですが、現地の食材を使って試行錯誤しながら料理をするのも意外と楽しかったりします。
今回は日本には売っていないドイツの野菜をご紹介したいと思います。
葉茎菜類
Romanesco ロマネスコ
ロマネスコはアブラナ科の野菜で、特徴的な形をしたこの花のつぼみ(花蕾)が集まってできています。
くわしく言うと、この独特な形の花蕾が集まって同じ形のさらに大きな花蕾になっているという、幾何学のフラクタル図形を描いた特殊な野菜。
「悪魔の野菜」という異名をもったドイツ発祥の野菜です。(イタリア紀元節あり)
食べ方としては、ゆでたりパスタの具材にしたりピクルスにして食べたりもします。
食感はブロッコリーやカリフラワーと似ていますが、ロマネスコの方が少し歯応えのある感じです。
Wießer Spargel ヴァイサー シュパーゲル
Weißer Spagelは「白アスパラガス」のこと。
ドイツでは旬の時期になると、みんな好んで白アスパラを食べます。
レストランでもポーチドエッグを乗せて食べたり、パスタやピザに使われていたりします。
日本のグリーンアスパラよりも太く長いのが特徴。
日本では輸入食品店などでよく瓶詰めで売られているのを見かけますが、新鮮な生の状態で食べるのと全くおいしさが違います。
Butternusskürbis ブターヌスキュルビス
ドイツには様々な種類のかぼちゃがありますが、通年売られているのが「Hokkaido」という品種と、このブターヌスキュルビス。
ハロウィンの季節になれば本当にたくさんの種類のかぼちゃがスーパーに並び、装飾用なのか食用なのか迷うような珍しい品種も売られます。
ブターヌスキュルビスは、日本語では「バナーナッツかぼちゃ」とも言われます。
ほくほくというよりかは日本のかぼちゃのようにしっとりしているので、パンプキンスープなどにもよく使われます。
Sellerie 根セロリ
Sellerieはセロリのことですが、これはセロリの根っこの部分です。
ドイツのスーパーでは葉とひげ根を切り落としたこの根の部分だけで売られています。
いわゆるセロリと呼ばれる葉の部分ももちろん食べますが、この根セロリはヨーロッパでは日常的によく食べられています。
この根は切ったら白いカブのような感じですが、生でも食べられます。
一般的なセロリよりはクセがなく食べやすいです。
葉菜類
Fenchel フェンネル
Fenchel(フェンヘル)は日本語では「フェンネル」と言われる、ハーブの一種です。
ドイツではスーパーに必ず置いてあり、少し癖のある味で独特な香りがします。
古くから薬草としても使われていて、フェンネルのハーブティーもよく売られています。
Mangold マンゴルト
Mangoldは日本語で「フダンソウ」と呼ばれる葉菜のひとつです。
茎の部分がビーツのようなピンクをしているのが一般的ですが、白いものやその他のカラフルな茎のスイス チャードと呼ばれる品種もあります。
小松菜に似た見た目をしていますが、栄養が豊富で茎の部分は肉厚なので食べ応えがあります。
Chivorée チコリー
小さな白菜のような見た目をしたチコリーは、キク科の野菜。
「菊苦菜(キク二ガナ)」という和名をもつチコリーは、名前のとおり少しにがくてシャキシャキした食感の野菜。
生でサラダなどにしてい食べることが多いです。
ちなみに赤チコリーという、赤くて少しまるっぽい品種もあります。
Kohl(キャベツ)の種類
日本ではキャベツといえば一種類しかありませんが、ドイツでは色々な種類のKohl(キャベツ)が売られています。
ドイツへ住み始めはどのキャベツを選べば良いのか迷う人も多いと思います。
もちろんいわゆる日本のキャベツと同じものも売っていますが、常にすべてのスーパーで売っているわけではないので見つけるのが難しかったりします。
Kohlrabi コールラビ
コールラビはアブラナ科の野菜で、ドイツ語でKohlは「キャベツ」、Rabiは「カブ」を意味するので、合わせて「キャベツカブ」という意味になります。
和名は「蕪甘藍(カブカンラン)」
「球茎キャベツ」とも言われるとおりキャベツの芯のような食感で、皮を剥いてその芯のような白い部分食べます。
スーパーでは茎や葉を切り落とした状態でう売ってあります。
私は渡独したての頃に餃子を作るためにキャベツを買いに行き、このコールラビを間違って買ってしまったことがあります。
見た目は似ているのに全く違う野菜なので餃子には使えず、Chinakohl(ヒナコール)といういわゆる白菜を使って作った思い出があります。
Spitzkohl シュピッツコール
シュピッツコールは南ドイツ特産のキャベツです。
シュピッツとは「先端、山頂、尖った」という意味で、日本では「とんがったキャベツ」とも呼ばれています。
他のドイツのキャベツと比べてやわらかく、日本で売られているような普通のキャベツの代用に一番適しているキャベツです。
それこそ餃子やお好み焼きに使ったり、コールスローやザワークラウトにも使えます。
Rotkohl 赤キャベツ
赤キャベツはドイツ名物「ザワークラウト」にも使われる、紫色のキャベツです。
普段からサラダに入っていたりと目にすることも多いです。
Rosenkohl 芽キャベツ
芽キャベツはドイツ意外の国でも食べられていますが、日本で見ることはほとんどありません。
芽キャベツ自体は嫌いという人も多いですが、実はビタミンがとても豊富で肌にもよいと言われています。
花菜類
Artischocke アーティチョーク
アーティチョークは聞いたことはあるけど日本では馴染みなのない人がほとんどだと思います。
アーティチョークはキク科の植物で、和名は「朝鮮あざみ」。
旬の時期は5〜6月の初夏で、このつぼみの部分を調理して食べます。
旬の時期になるとよくレストランでピザの上に乗っていたりします。
きのこ類
ドイツに売っているキノコのレパートリーは日本とはまた違います。
日本ではしいたけ、舞茸、しめじ、えのきなどが主流ですが、その中でドイツのスーパーで見たことがあるのはしいたけのみです。
ですがその他にマッシュルームやアンズタケなど日本にあまり売っていない品種もあります。
Pfifferlinge アンズタケ
アンズタケは周囲にひだがある薄くてひらひらしたきのこで、ドイツでもよく見かけます。
味にクセはなく、私はよく中華炒めやスープに入れて食べていました。
ドイツではしいたけは少し割高なので、このアンズタケかマッシュルームをよく代用していました。
まとめ
以上、日本のスーパーでは見かけないドイツの珍しい野菜たちをヒューチャーしてみました。
日本にない食材を調理したり、新しくレシピを考えるのも海外生活の楽しみのひとつですよね。
まだ食べたことのない野菜があればぜひ一度は試してみてはいかがでしょうか?
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