1. Grüezi(グリュエッチ) こんにちは
スイスでは挨拶にHallo.やGuten Tag. をほとん使わず、このGrüezi.を使います。
これはドイツやオーストリアでは使われない、スイスドイツ語ならではの言葉です。
朝昼夜いつでも使えるので、挨拶はこれだけ覚えておけば大丈夫◎
お店に入ったりパン屋さんで注文する時なども使えます。
2. Hoi!(ホイ)やぁ!
Hoi!は友達同士や若い人の間でよく使われる挨拶です。
英語のHeyのような、日本語の「よう!」という感じのニュアンスでで、学校で街ですれ違った時などによく使います。
公式な場や目上の人に対しては言わない、若者言葉という感じです。
3. Ade (アデー)さようなら
さようなら、バイバイというのは標準ドイツ語ではAuf Wiedersehenか軽くTschüßを使いますが、スイスではAde(アデー)と言います。
これはフランス語のAdieu(アデュー)からきている言葉で、スイス風に語尾を変えてAdeになったそう。
ホテルやお店を出る時など、お店の人からAdeと言われたらAdeと返しましょう!
4. Danke vielmals(ダンケ フィールマルス)ありがとうございます
軽く「ありがとう」と言う時はDanke. だけで構いませんが、道を教えてもらったりお世話になったりしたときなど、「本当にありがとうございます」と伝えたいときは、このDanke vielmals を使います。
vielmals は、「たくさんの・何度も」という意味で、たくさんありがとうという=本当にありがとう というニュアンスになります。
ドイツではDanke schönかVielen Dankと言いますが、Vielen Dankはスイスで使われているのを聞いたことがありません。
5. En Guete! (エン グエッテ)いただきます/召し上がれ
ヨーロッパの言語にはそもそも「いただきます」にあたる言葉がありませんが、食事をいただき前には「良い食欲を」という意味の“Guten Appetit”という言葉を言います。
これは作った側も食べる側もみんな使える言葉で、ドイツ語だけでなくフランス語でもBon appetit、イタリア語ではbuon appetitoと、同じ言い方をします。
Guten Appetitはそもそも
“Ich wünsche dir einen guten Appetit”
の最後のguten Appetitだけを切り抜いたものですが、
スイスでは切り抜くところが違います。笑
“Ich wünsche dir einen guten Appetit”からen guteを切り抜き語尾を変えて…
en gute→en guete(エン グエッテ)
となります。
ドイツに3年住んでいた私は始め同居人に言われた時、「ん?なんて…?」と聞き返したぐらい、全く違う響きです。
ドイツ人の友達に言ってみたら、全く意味わからないと言っていました。笑
6. mitenand(ミッテナン) 一緒に
標準語のzusammenにあたる単語がこのmittenandです。
Grüezi mittenand(グリュエッチ ミッテナン)
「みなさんこんにちは」などと挨拶でもよく聞きます。
7. 【1〜10までの数字】eis zwei drü vier sächs föif sibe acht nüün zäh…
スイスドイツ語では数字の数え方も標準語と違います。
1から10を見てみると、zwei(2)vier(4)acht(8)だけが同じですが、あとは母音が変わったり、ウムラウトがついたり、語尾が伸びたり変化したりとかなり違っています。
- eis(エイス)
- zwei(ツヴァイ)
- drü(ドリュー)
- vier(フィーア)
- sächs(ザクス)
- föif(フォイフ)
- sibe(ジーベ)
- acht(アハト)
- nüün(ニューン)
- zäh(ツァー)
8. z 〇〇=in 〇〇
スイスドイツ語では、inのことをz(ツ)と言います。
例えば、in Deutschland(ドイツで/に)と言いたいときは、 z Deutschland(ツ ドイチュラント)となります。
女性名詞以外の国名や都市の名前にくっつけて、
z Bern(ベルンで), z Tokio(東京で), z Japan(日本で)
という風に使えます。
場所だけでなく「朝に」と言いたいときも z Morge(ツ モルゲ) と言うことができます。(Morgen は最後のnを省略)
例:z Morge essen(朝食を食べる)
⚠︎スイスではfrühstücken(朝食を食べる)という動詞は使いません。
9. wie gahts dir?(ヴィー ガーツ ディア)元気?
標準ドイツ語ではWie gehts dir?(ヴィー ゲーツ ディア)といいますが、
スイスドイツ語では、動詞gehtがgahtになります。
「ありがとう、元気です。」という答えも、Mir gehts gut, danke.ではなく
Mir gahts guet, danke. (ミア ガーツ グエット ダンケ)
となります。
geht→gaht
gut→guet
10. Mi Name isch 〇〇. 私の名前は〇〇です
最後は自己紹介のフレーズ。
標準ドイツ語ではMein Name ist 〇〇.(マイン ナーメ イスト〇〇)ですが、
mein→mi
ist→isch
と変化し、スイスドイツ語では
Mi Name isch 〇〇.(ミ ナーメ イッシュ〇〇)
となります。
最後に
スイスでは英語も標準ドイツ語もフランス語も通じるので、日本人が無理に使う必要はないように思いますが、
これらの10つの単語・フレーズを使えば、スイス人に「この人はスイスドイツ語を知っている!」「スイスに興味を持ってくれている」と思ってもらえ、喜ばれます。
なのでぜひ旅行などでスイスに行く際には一度、使ってみてはいかがでしょうか?
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