これだけは抑えておきたいスイスドイツ語10選

1. Grüezi(グリュエッチ) こんにちは

スイスでは挨拶にHallo.やGuten Tag. をほとん使わず、このGrüezi.を使います。

これはドイツやオーストリアでは使われない、スイスドイツ語ならではの言葉です。

朝昼夜いつでも使えるので、挨拶はこれだけ覚えておけば大丈夫◎

お店に入ったりパン屋さんで注文する時なども使えます。

2. Hoi!(ホイ)やぁ!

Hoiは友達同士や若い人の間でよく使われる挨拶です。

英語のHeyのような、日本語の「よう!」という感じのニュアンスでで、学校で街ですれ違った時などによく使います。

公式な場や目上の人に対しては言わない、若者言葉という感じです。

3. Ade (アデー)さようなら

さようなら、バイバイというのは標準ドイツ語ではAuf Wiedersehenか軽くTschüßを使いますが、スイスではAdeアデー)と言います。

これはフランス語のAdieuアデュー)からきている言葉で、スイス風に語尾を変えてAdeになったそう。

ホテルやお店を出る時など、お店の人からAdeと言われたらAdeと返しましょう!

4. Danke vielmals(ダンケ フィールマルス)ありがとうございます

軽く「ありがとう」と言う時はDanke. だけで構いませんが、道を教えてもらったりお世話になったりしたときなど、「本当にありがとうございます」と伝えたいときは、このDanke vielmals を使います。

vielmals は、「たくさんの・何度も」という意味で、たくさんありがとうという=本当にありがとう というニュアンスになります。

ドイツではDanke schönVielen Dankと言いますが、Vielen Dankはスイスで使われているのを聞いたことがありません。

5. En Guete! (エン グエッテ)いただきます/召し上がれ

ヨーロッパの言語にはそもそも「いただきます」にあたる言葉がありませんが、食事をいただき前には「良い食欲を」という意味の“Guten Appetit”という言葉を言います。

これは作った側も食べる側もみんな使える言葉で、ドイツ語だけでなくフランス語でもBon appetit、イタリア語ではbuon appetitoと、同じ言い方をします。

Guten Appetitはそもそも

Ich wünsche dir einen guten Appetit

の最後のguten Appetitだけを切り抜いたものですが、

スイスでは切り抜くところが違います。笑

“Ich wünsche dir einen guten Appetit”からen guteを切り抜き語尾を変えて…

en guteen guete(エン グエッテ)

となります。

ドイツに3年住んでいた私は始め同居人に言われた時、「ん?なんて…?」と聞き返したぐらい、全く違う響きです。

ドイツ人の友達に言ってみたら、全く意味わからないと言っていました。笑

6. mitenand(ミッテナン) 一緒に

標準語のzusammenにあたる単語がこのmittenandです。

Grüezi mittenand(グリュエッチ ミッテナン)

「みなさんこんにちは」などと挨拶でもよく聞きます。

7. 【1〜10までの数字】eis zwei drü vier sächs föif sibe acht nüün zäh…

スイスドイツ語では数字の数え方も標準語と違います。

 1から10を見てみると、zwei(2)vier(4)acht(8)だけが同じですが、あとは母音が変わったり、ウムラウトがついたり、語尾が伸びたり変化したりとかなり違っています。


  1. eisエイス
  2. zweiツヴァイ
  3. drüドリュー
  4. vierフィーア
  5. sächsザクス
  6. föifフォイフ
  7. sibeジーベ
  8. achtアハト
  9. nüünニューン
  10. zähツァー

8. z 〇〇=in 〇〇

スイスドイツ語では、inのことをz)と言います。

例えば、in Deutschland(ドイツで/)と言いたいときは、 z Deutschland(ツ ドイチュラント)となります。

女性名詞以外の国名や都市の名前にくっつけて、

z Bernベルンで), z Tokio東京で), z Japan(日本で)

という風に使えます。

場所だけでなく「朝に」と言いたいときも z Morgeツ モルゲ) と言うことができます。(Morgen は最後のnを省略)

例:z Morge essen朝食を食べる)

⚠︎スイスではfrühstücken(朝食を食べる)という動詞は使いません。

9. wie gahts dir?(ヴィー ガーツ ディア)元気?

標準ドイツ語ではWie gehts dir?(ヴィー ゲーツ ディア)といいますが、

スイスドイツ語では、動詞gehtgahtになります。

「ありがとう、元気です。」という答えも、Mir gehts gut, danke.ではなく

Mir gahts guet, danke. (ミア ガーツ グエット ダンケ)

となります。

geht→gaht

gut→guet

10. Mi Name isch 〇〇. 私の名前は〇〇です

最後は自己紹介のフレーズ。

標準ドイツ語ではMein Name ist 〇〇.(マイン ナーメ イスト〇〇)ですが、

mein→mi

ist→isch

と変化し、スイスドイツ語では

Mi Name isch 〇〇.(ミ ナーメ イッシュ〇〇)

となります。

最後に

スイスでは英語も標準ドイツ語もフランス語も通じるので、日本人が無理に使う必要はないように思いますが、

これらの10つの単語・フレーズを使えば、スイス人に「この人はスイスドイツ語を知っている!」「スイスに興味を持ってくれている」と思ってもらえ、喜ばれます。

なのでぜひ旅行などでスイスに行く際には一度、使ってみてはいかがでしょうか?

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