みなさんはVorspiel(フォアシュピール)という言葉を聞いたことがありますか?
きっとドイツ留学を経験した人と話していると必ず出てくるこの言葉。
今回はこのVorspielが一体何なのか、なぜ入試前に欠かせないのか、Vorspielの申し込み方について書いていきたいと思います。
Vorspielって?
そもそもVorspielとは何なのかというと、
「人前で演奏すること」
です。
単純に誰かの前で演奏することを意味するのですが、
日本でいう試演会や発表会といった意味でよく使います。
また、入試前に志望校の先生に演奏を聴いてもらう、という時にもよく使います。
声楽の場合だとVorsingen
「人前で歌うこと」
なぜ入試前にVorspielをすべきなのか
『ドイツの音大を受けるなら必ず先生とコンタクトをとってVorspielしておかなければほぼ受からない』
という噂をよく聞きますが、実はこれ
本当です。
考えてみてください、もし全く同じレベルの生徒が二人いるとすれば、先生は確実にコンタクトがある方の生徒を取りたいと思いませんか?
ドイツは日本と全く違って先生の決定権が強いですし、先生に取りたいと思ってもらえると合格率はかなり上がります。
もちろん例外もありますが、受験生のほとんどは先生と事前にコンタクトをとって少なくとも一度はレッスンを受けています。
忙しすぎてVorspielを受け付けていない先生もたまにいますが、
ほとんどの先生が受けさせてくれます。
そして暗黙の了解ですが、ほとんどの先生が無料でみてくれます。
どこの大学を受けようか迷っている人は、
とりあえず色んな先生のところへ行ってVorspielを受けてから決める
ということもやっています。
自分に合う先生を見つけるためにも良い方法ですね!
どうやったらVorspielenできる?
先生の連絡先は各大学のHPに載っているので、そこから連絡してみるか、知り合いがいれば直接連絡先を教えてもらいましょう。
Vorspielを受け付けていない先生であっても、事前に連絡しておくことは大事です!
先生も人間なので、絶対に自分の元で勉強したいと思っている人がいれば少なからず取ってあげたいと思うものです。
私の場合も然り、もともと講習会に何度も参加していてコンタクトはあったにせよ、なんでその先生の下で学びたいのか、先生の下で何を学びたいのか、どれだけ習いたいと思っているかをラブレター並みに送りました。笑
その結果、先生はまず半年間無料でレッスンしてあげる、もし次の入試に受からなくても二年間無料でレッスンしてあげると言ってくれました。
なので、もしドイツの音大へ入りたい!と思っているのなら、
まずは先生に連絡してvorspielさせてもらえるか尋ねてみましょう。
ドイツ語メッセージ例文
〈ドイツ語例文〉
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Sehr geehrter Prof. ○○,
mein Name ist ●● und ich spiele Flöte.
Ich würde gerne an der nächste Aufnahmeprüfung von der Hochschule für Musik in ◇◇ teilnehmen.
Wenn es möglich wäre, könnte ich Mal bei Ihnen vorspielen?
Mit freundlichen Grüßen,
●●
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○○教授へ
私の名前は●●です。フルートを吹いています。
私は次の〇〇音大の入試を受けたいです。
もし可能でしたら一度vorspielさせてもらえないでしょうか?
●●(自分の名前)
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最低限このように書いておけば失礼はないでしょう。
もちろん英語で送っても伝わりますが、
ドイツの音大に入るにはドイツ語が必須なので、
ドイツ語で送ると少なくとも勉強しているんだなと思われて印象は良いと思います。
入試前に先生に演奏を聴いてもらうことで先生の音楽性や好みもわかり、
入試のまでに先生に言われたことを改善して持って行くこともできます。
ぜひ積極的に行動してみることをおすすめします!
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