みなさんスイスと聞くとまず何を想像しますか?
アルプス、自然が豊か、物価が高い、チーズ、ハイジ…など色々あると思いますが、スイスって一体何語だったっけ?スイス語とかあったっけ?…といまいちピンと来ないですよね。
今回はスイスへの留学を始めたばかりの私が知っているスイスの言葉事情をシェアしていきたいと思います!
実は、スイス語なんてものはこの世に存在しません。笑
では何語なのかというと、
スイスの公用語は主に4つあります。
- ドイツ語
- フランス語
- イタリア語
- ロマンシュ語
同じ国なのに地域によって話す言語が違うという、スイスは世界でも珍しい多言語国なのです。
ちなみに国民が公用語としている割合でいうと、ドイツ語63%、フランス語22.7%、イタリア語8.1%、ロマンシュ語0.5%で、このロマンシュ語は現在ではほぼ話されておらず、無くなりつつある言語と言われています。
私の住んでいるルツェルンはドイツ語圏なので、ドイツに住んでいた私からすれば有難いのですが、実はスイスでは英語を話す人が多いのです。
公用語が4つもある特殊すぎるお国柄から、スイスでは幼い頃から英語教育が始まり、小学校でも英語で行う授業なんかもあり、みんなペラペラなのです。
私の大学では一応ドイツ語が話せるかどうかのチェックを入試の際に軽く行われるぐらいで、英語しか話せなくても全然やっていけます。
音大以外の大学では英語しか話せない人が大量にいますが、授業も英語なので全く問題ないそうです。
ですが、私は英語よりドイツ語の方が得意なのでいつもドイツで話すのですが、スイスでは「スイスドイツ語(Schweizerdeutsch)」という、ドイツで話されるドイツ語とは全く違った言葉を話すのです。。
これが全く理解できない…
スイスドイツ語はいわば方言のようなものなのですが、ドイツ人でも全く理解できないぐらい全くの別物なのです。
お隣オーストリアの公用語もドイツ語でこちらもまた違った方言があり聞き取りづらいそうですが、スイスドイツ語はそれにも増して発音・語順・単語などすべてが異なるのです。
日本でいう沖縄弁みたいな感じでしょうか?
ではニュースや新聞、ラジオなどの公的な内容は何語で話されるのかといえば、「標準ドイツ語(Hochdeutsch)」なのです。
よって、大抵のスイス人は
- スイスドイツ語
- 標準ドイツ語
- 英語
- フランス語
- イタリア語
この5つが話せるのです…!
日本人からしたらこんなマルチリンガル考えられないですよね。笑
私の先生もスイス人で少しオランダの血が入っているらしく、この5つに加えオランダ語とスペイン語も喋れる7ヶ国語話者です。
こういう人を見ていると言語の切り替えが瞬時にできていて、やはり幼少期からいくつかの言語を母国語として学んだ人は新しい言語を取得しやすいのかなと感じます。
私は英語もドイツ語も大人になってから学んだためそんなにスムーズにはいきませんが、やはり第二外国語より第三外国語の方が習得スピードは大分速かったです。
スイスに住み始めてはや2週間、聞きなれない発音や単語に遭遇する毎日です。
スイスならではの言葉やスイスドイツ語の特徴、標準ドイツ語との違いについてはまた別の記事で紹介したいと思うので、よろしければそちらもチェックしてみてください!
Ade!
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