ドイツ語の時制の法則②【未来/未来完了】

前回の記事では過去形、現在完了形、過去完了形について解説しました。

今回は未来形についてまとめていきます。

といってもドイツ語では未来系を使う機会はそれほど多くないのですが、英語や日本語との違いもおさえておくべきなので、復習がてらぜひ読んでみてください!

未来形

未来形は「〜になる」という意味の動詞、werdenを未来の助動詞として使います。

  • werden + 不定詞

で未来形を組み立てます。

ですがドイツ語の未来形には単純に「未来の事柄を表す」わけではなく、むしろ「〜だろう」という「不確定な未来」または「推量」の意味を持ちます。

なので、英語の未来の助動詞willと同じようにwerdenを使い同じドイツ語にしても同じ意味にはなりません。

例)英語:I will go to school tomorrow. 「明日学校へ行くつもりだ

ドイツ語:Ich werde morgen in die Schule gehen. 「明日学校へ行くだろう

では「〜するつもり」という意味で文章を作りたい場合はどうすればいいのか?というと、ドイツ語では現在形を用います。

Ich gehe morgen in die Schule. でよいのです。


そしてwerden + 不定詞の未来形には他にも意味があります。

頻度はごくごく少ないですが、一人称ichと一緒に用いて「強い意志」を表し、二人称duとの組み合わせで命令のニュアンスを含むこともあります。

例)Ich werde das nie vergessen. 「私は決してそれを忘れません。」

Du wirst morgen mitkommen. 「明日一緒に来なさい。」

未来完了形

未来完了とは、未来のある時点からみて事柄がすでに完了していることを表すために使います。

「明日になったらもう〜してしまっているだろう」というような表現をするときに使います。

例)「彼は明日には日本へ発ってしまっているだろう。」

Morgen wird er nach Japan abgeflogen sein.

ですが今日では未来完了形を使わずに、単純に現在完了形にmorgen「明日」、nächstes Jahr「来年」、nächste Woche「来週」など未来の時点を表す副詞を入れて言い表します。

例)「彼は明日には日本へ発ってしまっているだろう。」

Morgen war er nach Japan abgeflogen.

まとめ

ドイツ語の未来形は頻度は少ないですが、検定試験などの穴埋めでは必ず出るので文法上のきまりはきっちり覚えておきましょう。

とくに、未来完了を使う場合の語順はよく試験問題になります。

副文の中の二重不定詞の語順とごっちゃになりやすいので、気をつけて覚えましょう!

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