日本ではたくさんの外来語が使われていますが、これのほとんどは英語です。
しかし意外にも、日本人がよく使っている言葉の中にも実はドイツ語が起源となっている言葉があるんですよね。
今回はそんな日本語ドイツ語を紹介していきたいと思います!
1. アルバイト Arbeit
これ以外に「アルバイト」という意味を表現できる言葉って日本語には無いですよね。ミニジョブとか言いませんし、
それほど浸透してるこのアルバイトという言葉は、実はドイツ語のArbeit(仕事)から来ています。
しかしドイツ語では日本のアルバイトという意味ではなく、一般的な仕事・労働のことをいいます。
ちなみにドイツ語でアルバイトのことはNebenjob(ネーベンジョブ)といいます。
2. リュックサック Rücksack
意外かもしれませんが、リュックサックもドイツ語のRücksacから来ています。
Rück( リュック)が後ろ、Sac(サック)が鞄という意味です。
3. エネルギー Energie
エネルギーは英語だとエナジーなのになんで日本語では「エネルギー」と呼ぶのか疑問に思ったことありませんか?
実はこれは発音の問題などではなく、ドイツ語の単語だったからです。
Energie と書いてエネルギーと読みます。
4. レントゲン Röntgen
レントゲンもドイツ発祥です。
ヴィルヘルム・コンラッド・レントゲン(Wilhelm Conrad Röntgen)という人がX線を発見したので、レントゲンと呼ばれるようになりました。
これはドイツでもレントゲンと呼ばれますし、レントゲン撮るという動詞でもあります。
5. カルテ Karte
レントゲンに続き、病院で書いてもらう診療カードのカルテもドイツ語なんです。
Karteはカードという意味です。
SIMカードはSIM Karteといいますし、トランプなどのカードゲームのこともKarteと呼びます。
ドイツは医療でも有名なので医療用語は日本でも結構ドイツ語が多いですね。
ガーゼ、ギプス、クランケ、ウイルス、アレルギー、アドレナリン…などの医療用語も全部ドイツ語です。
最近は日本の医者はカルテも日本語で書くそうですが、少し前まではドイツ語で記載していましたよね。
6. バウムクーヘン Baumkuchen
バウムクーヘンはお菓子の名前ですが、これはもともとBaumkuchenというドイツの伝統的なお菓子なんです。
最近ではもう売られているところはあまりなく、ドイツ人でもバウムクーヘン自体を知らない人も結構います。
Baum(バウム)が木、Kuchen(クーヘン)がケーキという意味。
7. グミ Gummi
お菓子のグミも実はドイツ語。
Gummi(グミ)とは元々ゴムという意味なんです。
ゴムのような食感だからそう呼ばれているんですね。
ドイツには有名はハリボー社のグミがたくさん売られています。
日本にもよく輸入されていますが、実はドイツのハリボーがグミの発祥なんです。
ちなみにドイツではヘアゴムも輪ゴムもグミもコンドームもすべてまとめてグミと呼びます。
8. テーマ Thema
実は「テーマ」という言葉もドイツ語なんです。
Themaと書いてそのままテーマと発音します。
ドイツ語の発音はほぼローマ字読みなので簡単です。
これは元々ギリシャ語の tithenai から由来しているそうで、英語では theme と言いますが、なぜかドイツ語の Thema が日本語に採用されたんですね。
10. メトロノーム Metronom
ドイツは音楽の都なので意外ではないかもしれませんが、メトロノームもドイツ発祥です。
ヨハン・ネポムク・メルツェル(Johann Nepomuk Mälzel)というドイツ人が開発し、ベートーヴェンが初めて楽曲に取り入れたそう。
9. ゲネプロ(ゲネラル・プローベ)General Probe/GP
音楽家や演劇の舞台で使われるゲネプロ。
本場前に行うリハーサルのことですが、これもドイツ語のGeneral Probeから来ています。
略してGP(ゲーペー)とも言われますよね。
もともと合わせ練習のことをProbeといいます。音楽家ならほぼ毎日使う言葉です。
11. メルヘン Märchen
メルヘンチックという言葉がありますが、このメルヘンはドイツ語のMärchenからきています。
ドイツ語で童話という意味です。
蛙の王女様やラプンツェルなどの童話やグリム童話はドイツのお話なので、そのままドイツ語で日本に浸透したのかと思われます。
12. ソネングラス Sonnenglas
今流行っている、太陽光で充電すれば使えるエコでおしゃれなソネングラス。
これも実は元々ドイツのものなんです。
Sonnnenglas(ゾンネングラース)というのですが、日本では英語読みされてなぜかソネングラスと言われています。
Sonnnenが太陽、Glasはガラスという意味。
13. ドッペルゲンガー Doppelgänger
ドッペルゲンガーとは瓜二つの人間のことを言いますが、これもドイツ語。
私は一度ドイツで知らないおじさんに、「君のドッペルゲンガーを今日裁判所でみたよ!」と言われたことがあります。笑
14. ゲシュタルト Gestalt
“ゲシュタルト崩壊” のゲシュタルト(Gestalt)もドイツ語で形態・形成という意味の単語です。
ゲシュタルト崩壊とは、ドイツ語でGestaltzerfall と言いますが、視覚現象のひとつです。
あるまとまった形態をじっと見ていると、一つのまとまりでなく個々のパーツごとに見えてくるといった現象。
例えば漢字。
「喜」
これをずっとみていると士と豆と口と…と分解されて見えてくる、その現象のこと。
ドイツ人神経学者の C・ファウストが発見したためドイツ語で名付けられたそう。
15. キオスク Kiosk
意外にもキオスクもKioskというドイツ語。
発音してみれば「キヨスク」にも聞こえますが、正しくは「キオスク」
駅の構内などによくある売店のことですが、ドイツでも青い看板に大きく「KIOSK」と書いてあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
他にもたくさん専門用語などに使われているドイツ語日本語は存在します。
芸術や医療、化学で有名なドイツだからこそ日本に入ってきたのかなと思います。
もし他にもあればぜひコメントに書いてみてくださいね。
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