新年を迎えて、スケジュール帳を新調した人も多い時期かと思います。
日本には様々な種類のスケジュール帳が売っていますが、それをドイツへ持って帰っても使えないという経験をしたことがあります。
なぜかというと、休日が日本とドイツでは全く違うためです。
しかもドイツ国内でも州によって休日が変わるので、地元で買わなければ正しいスケジュールを組むことができません。
今回はそんな少しややこしいドイツの祝日事情についてシェアしたいと思います。
ドイツの祝日
ドイツの祝日は州ごとに決められていて、日数にも差があります。
州によって異なる祝日もあれば、ドイツ全国共通の祝日もあります。
そしてドイツの祝日は「移動祝日」「移動祝祭日」といい、太陰暦にしたがって決められています。
日本のように祝日の“日時”が定められているわけではなく、「○月の第1日曜日」など、曜日合わせで決まるので、毎年「○月○日」と固定の日付けではありません。
もちろん元旦やクリスマスなど日付けが固定の祝日もあります。
ドイツ全国共通の祝日
ドイツの全土共通の祝日は以下の通り、一年に9日あります。
- Neujahr 元旦 1月1日
- Karfreitag 復活祭聖金曜日*
- Ostersonntag 復活祭*
- Ostermontag 復活祭月曜日*
- Tag der Arbeit メーデー 5月1日
- Pfingstmontag 聖霊降臨祭月曜日*
- Tag der Deutschen Einheit ドイツ統一記念日 10月3日
- 1. Weihnachtstag クリスマス第1日 12月24日
- 2. Weihnachtstag クリスマス第2日 12月25日
*移動祝祭日
各州が定める祝日
ドイツには上記の全土共通の祝日の他に、各州が制定している祝日もあります。
その数も州によって異なりますが、隣の州に近い都市では隣の州の祝日が採用されているところもあります。
今現在ドイツで最も祝日の多い都市は、「アウグスブルク平和祭」の休みがあるヘッセン州のアウグスブルクとなっています。
Heilige Drei Könige 三王来朝 1月6日
- バイエルン州
- バーデン=ヴュルテンベルク州
- ザクセン州
- アンハルト州
Internationaler Frauentag 国際女性デイ 3月8日
- ベルリン州
Fronleichnam 聖体節*(復活祭の60日後)
- バイエルン州
- バーデン=ヴュルテンベルク州
- ヘッセン州
- ノルトライン・ヴァストファーレン州
- ラインラント・プファルツ州
- ザ ールラント州
Pfingsten 聖霊降臨祭*
- ブランデンブルク州
アウグスブルク平和祭 8月2日
- ヘッセン州(アウグスブルク市のみ)
Mariä Himmelfahrt マリア昇天祭 8月15日
- バイエルン州
- ザールラント州
Weltkindertag 世界こどもの日 9月20日
- チューリンゲン
Reformationstag 宗教改革記念日 10月31日
- ブランデンブルク州
- ブレーメン州
- ハンブルク州
- メクレンブルク・フォアポンメルン州
- ニーダーザクセン州
- ザクセン州
- ザクセン・アンハルト州
- シューレスヴィヒ・ホルシュタイン州
- チューリンゲン州
Allerheiligen 万世節 11月1日
- バイエルン州
- バーデン=ヴュルテンベルク州
- ノルトライン・ヴァストファーレン州
- ラインラント・プファルツ州
- ザールラント州
Buß-und Bettag 贖罪の日*(11月23日直前の水曜日)
- ザクセン州
実は日本の方が祝日が多い
海外の方がお休みの多いイメージを持っている人が多いと思いますが、実は日本の祝日は世界的に見ても多い方なのです。
そしてドイツと比べても日本の方が年間の祝日の数は多いのは事実です。
ゴールデンウィークやシルバーウィークなどの長期連休はドイツにはありません。
ですが、ドイツでは2週間以上の長期休暇を取れたり、夏休みが長かったりと日本よりも休みをとりやすい環境で、積極的に休みをとる人が多いので、実際はドイツ人の方が休んでいるように感じます。
日本でも「働き方改革」という名の下、有給休暇を最低でも年間5日取得する義務があったり、残業を減らすように促したり少しずつ政策が課されていますが、現状有給取得消化率はまだまだ低いです。
そして、ドイツでÜberstunde(残業)をする人もほとんど見たことがありません。
ドイツでは「残業をする」=「効率が悪い、仕事ができない」
と理解されるので、「管理職だから」「パートだから」など役職関係なく、ほとんどの人が残業をせず定時に切り上げます。
まとめ
以上、ドイツの祝日と休暇事情についてシェアしました。
ドイツで州をまたいで通勤・通学する人は家族内でも祝日が合わないなんてこともあるので、家族のスケジュール管理が面倒な家庭も多いそう。
ドイツでカレンダーをを買う際は、自分の住んでいる州で買うように気をつけたいですね。
そして日本からスケジュール帳を持っていく場合は、無印や100均に売っているような日にちや曜日を自分で書き込めるようなものが便利です。
ちなみにスケジュール帳とカレンダーはどちらもドイツ語で、der Kalender
ドイツ語の勉強がてらドイツ語で記入したい方は、こちらが便利です⬇︎
毎日活用していると、自然と語彙が増えていきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ドイツ語の日付の言い方は、以前の記事でまとめているので、こちらもよければチェックしてみてください⬇︎
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。